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その他の情報ファラオ クレオパトラ7世などのわずかな例外を除き、男性である。基本的に継承権はファラオの息子である第一皇子と娘である第一皇女にあるため、通常は第一皇子か第一皇女の夫が次代のファラオとなる。古代エジプトのファラオはしばしば実妹または実姉を娶っているが、これは神話に基づく面もあり(オシリスとイシスの伝説参照)、単なる近親婚ではなく女系に継承されている皇位を男系に実質的に継承させるための機能を果たしていた。 ファラオは神権により支配した。名前の一部にはホルス名、セト名といった神の名前が含まれ、ファラオの関係している神や、その神官グループとの繋がりを示す。 ファラオは公式の場では冠をかぶり、普段はネメスと呼ばれる頭巾をつけていた。ただしネメスは王族以外でも着用されていた。 肘を曲げ手首を胸に置いて腕を交叉させるのがファラオを象徴するポーズであり、通常ファラオのミイラはこの格好をしている。 現代エジプトでは、「民を虐げる圧政者」という意味で使用されることがある。例を挙げれば前大統領ホスニー・ムバーラクがファラオ(フィルアウン)と呼ばれた。 |
戦国大名 「戦国大名」の定義については現在に到るまで曖昧さを残したまま検討が続けられているが、おおむね室町時代の守護大名と比べると、戦国大名は、室町将軍など中央権力と一線を画し、守護公権のあるなしに関わらず国内を統一する権力を有する。また、有力国衆など被官・家臣の統制を強化し家中(家臣団)を構成し、領国内において知行高に応じて軍役を課す貫高制を確立している。 独自に被官・家臣間、領民間の争いを調停する分国法(戦国法)を制定するものもあり、特に戦国法の制定は戦国大名の大きな要素として評価される。このような戦国大名による独自性の高い強固な領域支配を大名領国制という。これは守護大名の守護領国制がより集権性を高めて発展した支配形態とも評価される。 特に守護大名が室町幕府より守護に任じられたという権威を背景にしており、その守護職は令制国単位であるため、その権威も守護に任じられた令制国内に限られるのに対して、戦国大名の領国は令制国単位に限られず、歴史的由緒など支配の正当性のあるなしに関わらず他国への領国拡大を行い、軍事行動や外交などを独自の権限で行った。下克上により従来の守護を打倒して領国支配を確立した戦国大名もいる。 こうした守護公権と戦国法による戦国大名の公権力性は、中世後期の日本列島において戦国大名を領国を主権的な国家としてみなせるもので、戦国大名を地域国家として評価する理解が存在する |